2012-11月 衆議院選挙立候補の準備にあたり、まとめた政策 5/6

「原子力発電と都市化 日本文化の輸出とTPP」

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 今回の選挙ではTPPと脱原発が争点に挙げられています。TPPとは約束を結んだ国同士で関税等の障害を撤廃して、事業・物品の輸出入をスムーズにする協定です。私はこの協定に参加する事は極めて早過ぎると考察しています。

 自動車など、国際競争力が強い産業には追い風となる協定ですが、日本という国は「米」が根幹なのです。といっても米で外貨を稼いでいる訳ではありません。「田んぼ」が日本の原風景であり、我々が親しむ日本文化を育んできました。自動車などの技術力は生活の為の方便であって、我々の血は田んぼから始まる文化によって脈絡と伝えられてきたのです。

 日本の自然・文化の美しさは外国人から称賛され続けています。我々はあまり意識した事はありませんが、日本を訪れる外国人が日本文化の美しさに魅了される姿を数多く見せて頂きました。日本文化というのは現代世界にあって強力な商品であるともいえるのです。

 しかしTPPが早期に導入されれば、競争力の弱い日本の米産業は大打撃を受け、美しい日本の原風景は荒れ地と変わり果てる事でしょう。「国産米しか買わない」と言っても半額以下の外国産米が売り場に並び続ければ、我々は外国産を選択してしまう筈です。一度廃業した田んぼは戻りません。生活の証である美しい田んぼは、生気のない荒れ地に変わり果て、我々の日本文化も変質してしまう事でしょう。田んぼを失った日本文化はまさに砂上の楼閣と化し、強力な観光資源は日を経ずして崩れていきます。TPPのような協定に参加するとすれば、米などの重要産業を除外する事、または競争力が得られるまで見送る事です。

 それよりも先に挙げた観光資源たる日本文化を外貨獲得に生かす事です。例えば仕事を引退された高齢者の方でも英語が出来れば観光案内の仕事が出来ます。50年先を見据えて、英会話の教育を進め、日本観光の垣根を低くし、美しい日本を生かして産業とするのです。

 そしてそれにはやはり原子力発電は止めねばなりません。地震が極めて多い日本列島に原発を作る事は非効率な事であったのです。語弊を恐れずに言えば、我々は美しい福島をフクシマに変えてしまいました。外国人は冷静です。事故後、安全とはいえない日本には来ませんでした。地震の多い日本に原発は無理だったのです。

 では原発をやめてどうするのか、それは自然エネルギーの開発へ注力します。風力・地熱など、日本は自然エネルギーの可能性に恵まれています。温暖化が進む中、火力発電にはもはや世界中が頼れないのです。そんな中、日本の技術力で自然エネルギーを開発する事こそ、日本はもとより世界へ恩恵を与える事となります。

 ただし、人間は自然の中で生かされているのを忘れてはならない事を日本人は知っています。それを考えれば夜を昼に、夏を冬に変えるような、エネルギーに頼った生活スタイルを少しづつでも改めなければなりません。

 今回の選挙では前々回と違い、前田真司は当選を目指して頑張っています。他にも5枚のポスターがあります。生活現場の候補者として、今回は自信を持って立候補しています。有権者の方々におかれましては、私も選択肢に加えて頂き、ご判断賜ります事を痛切に願います。また、やはり良い候補者が見当たらない場合もあろうかと思います。その時は白紙委任と同等な棄権ではなく、投票用紙には御自分のお名前を書かれまして選挙権を生かして頂き、その無効票の数を当選者への批判となる事を願っています。そしてその批判票の数こそが、次回の選挙における優秀な候補者が立候補する後押しになると確信している次第です。


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