2012-11月 衆議院選挙立候補の準備にあたり、まとめた政策 3/6

「議員報酬の公務員並への改定と あるべき立法府の姿 それへの現場からの道筋」

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 国会議員へ支払われるお金は年間いくらだかご存知でしょうか。給与として1700万円、交際費として1700万円、その他に公共交通機関の乗車代が無料になったりします。この金額と働きぶりを比べると首を捻られる方が多いかと思います。ニュースを見れば国会議員の審議拒否は日常茶飯事、仕事をしないでお金を貰うなど、税金泥棒の他に何と言えましょうか。審議拒否をするならするで、仕事をしなかった分のお金は国庫に返さねばなりません。そもそも議員の報酬は我々が納めた税金から出されるのであって、人間として審議拒否など出来る道理が無いのです。民主党、自民党、ほか経験された議員の方は猛省して、今からでもお金を返して頂きたいです。

 さて、「身を切る改革」として議員定数の削減が行われようとしていますが、給料や交際費が同額ならば、身を切る改革と言えるのかどうか、甚だ疑問です。公務員と同じで議員も、国民の税金を給与として働く職業です。職業に貴賎は無いとよく言われますが、議員だけ何で給与額が高いのか、疑問が生じないでしょうか。公務員の給料は民間の一部企業の給与額を参考に決められています。ならば議員の給与額も公務員と同等にすればいいのではないでしょうか。現在の1700万円の給与と、公務員の平均給与とではどちらに疑問が生じるか、歴然としていると思われます。

 ところで、議員の給与を一般公務員と同等にして身を切る、その上で、議員の数を増やす事が求められると考えています。昭和の時代はスポーツ紙の一面と言えば巨人戦の詳報と言えるほど、娯楽は限られたものでした。また同じく、仕事、スポーツ、芸能、恋愛など、生活全般にわたって選択肢は限られたものだった筈です。それが平成も24年を数えた現代、それと比べれば選択肢は増え、多様性あふれる社会となりました。その中で議員の数を削減していくというのは理屈に合いません。仕事をしない議員を減らしたいという感情は最も共感しますが、あるべき姿とは筋が違っているように感じます。広がる多様性の中、良い加減で議員は増えていくべきなのです。

 しかし昨今の「決められない政治」を見ていると、議員を増やしたら余計に政治が混乱すると危惧する事と思います。これは当然の事で、現在の不安を覚えるレベルの議員が増えれば大混乱に陥る事は火を見るより明らかです。

 しかし現在の国会を改めて見てみて下さい。各政党は自己主張をするばかりです。国会においては基本的に衆議院与党は国民の代表であり、与党の意見が優先されます。ただし与党の意見が絶対ではないのです。例えば前回の東京14区で当選した木村議員は110,624票の選挙権を得て議員となりました。木村議員は与党でしたが、例えば離党して野党となっても、木村議員は110,624人もの日本人を背負って国会の舞台に立っているのです。この事実を踏まえれば、現在の国会の論戦が異常なものである事が感じられると思います。国会内では一票といえども、それには110,624人もの人格・人権が生きているのです。民主党と自民党で二大政党と呼ばれていますが、国会内の勢力の違いで法案がゼロか百かなんていう事は、基本的人権を尊重した憲法の精神に極めて反しています。

 国会論戦のあるべき姿、それは我々の生活現場と同じです。相手をやっつけて自分だけが勝ち残る生活を我々はしているでしょうか。我々は知らない人が近くに来れば挨拶します。自分の意見を表明しても周りの意見に耳を立て、バランスをとって社会を形成します。取引相手と値引き交渉、値上げ交渉をするにしても、相手の顔を立てながら粘り強く通い続けます。そんな悠長な事をしていたら審議が進まないという意見があるでしょう。そこが議員に求められるレベルの高さなのです。与党野党など自分の置かれている立場を鑑み、論戦では建設的に相手とやり合い、お互い相手の顔を立てる落とし所を手早く見つけて法案を素早く成立させる、それが日本人の人権のるつぼたる国会のあるべき姿です。現在の国会は子供の喧嘩、またはそれ以下と見えないでしょうか。そんな議員がいる所に我々の人権・税金を預ける事など出来ません。

 現代は厳しい時代です。そういう時代には優秀な人材を議員に選ぶ事が求められています。現代の議員、民主党の議員はどうでしたでしょうか。自民党の議員はどうだったでしょうか。他の議員も、いわゆる永田町の住民なのではないでしょうか。現場がどれだけ苦しみ、こうあって欲しいと願っても、永田町の住民には届きません。我々の現場の代表である議員の先生方は、永田町の住民となると永田町しか見えなくなってしまうのです。その現代の危機的な状況をどうすれば改善出来るか、それは我々現場の人間が新人となり、栄えある国会議員として日本の中心で働くより他はないと考えます。現在の政党に期待するのは残念ながら時代に即していません。現場で苦しみ知恵を磨いた我々こそが、議員として国会を輝かせ、日本社会を健康にしていくのです。現場で働く我々が議員を育み、活躍させるのです。

 今回の選挙では前々回と違い、前田真司は当選を目指して頑張っています。他にも5枚のポスターがあります。生活現場の候補者として、今回は自信を持って立候補しています。有権者の方々におかれましては、私も選択肢に加えて頂き、ご判断賜ります事を痛切に願います。また、やはり良い候補者が見当たらない場合もあろうかと思います。その時は白紙委任と同等な棄権ではなく、投票用紙には御自分のお名前を書かれまして選挙権を生かして頂き、その無効票の数を当選者への批判となる事を願っています。そしてその批判票の数こそが、次回の選挙における優秀な候補者が立候補する後押しになると確信している次第です。


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